フランスチーズの日本での普及を考える

Chef Column No. 11 : フランスチーズの日本での普及を考える 団塊の世代が、プレミアムなチーズの普及率が一番高いと言う事をご存知ですか?

僕等は今、アラウンド・カンレキとか呼ばれていますが、僕等アラカン世代は、チーズのある食卓風景なんて日常なのです。僕等が家でスルメやせんべいでちょっと一杯なんて想像しないで下さい。ワインやシャンパンを自宅で楽しみながら飲んでいます。薀蓄を傾けながらフランスチーズをつまみにです。ライフスタイルは確実に変化してきているのです。先日ある先生からきいた話ですが、カルシウムを魚貝や野菜から採るより乳製品から採った方が、2.5倍も 吸収率 が高いそうです。ですから、チーズを食べていれば年をとっても 歯をかく事もないし、脳卒中になる確率も低いという訳です。

人類の最も古い食べ物のひとつであるチーズは、今、日本で新しい時代を迎えようとしています。ノルマンディーでクリームを使わない料理がありえない様に、プロヴァンスでニンニクが欠かせない様に、リヨンを中心とする地方料理の中で、チーズは欠かせない存在でした。料理人は、チーズをいつも「料理素材」として見ています。チーズ自体の美味しさを、料理の美味しさの中に利用しよう と考えるからなのですが、チーズ自体の美味しさを追求出来る環境が、今 整って来ているのです。「美味しいチーズ」というのは無殺菌のミルクから、伝統的な手法で作られるのが一番いいと言われています。この手法がチーズの味を大きく左右するからです。人間は、母牛が赤ちゃん牛に与えるミルクをちょっと分けてもらってチーズを作るのですが、栄養価が高く、栄養学的にも 安定していて、生き物に、有益なバクテリアが存在する絞りたての無殺菌乳で作るチーズという食品は、自然の摂理に基づいて作られる「生きた食べ物」といえる訳で、これを料理に利用しない手は無い、と思いませんか。

皆さんがこの様にしてフランスチーズを料理に利用する様になると、フランスチーズの、日本での消費は格段にUPしていきます。皆さんがピザやパスタを沢山召し上がるから、イタリアのチーズは沢山使われ、日本への輸入はフランスチーズを上回っています。

これからは、フランスチーズをそのまま味わうと同時に、料理とも組み合わせて使って頂きたいと思います。

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